食の世界遺産として初の登録を受けたメキシコ料理に欠かせないスパイス、チリ・ハバネロ

イークとの出会い

イークハバネロオイルの故郷、ユカタン州メリダ

1997年から99年に掛けて、私は青年海外協力隊に参加し、ユカタン州メリダ近郊に滞在しました。

馴染まない気候、隊員すら近くに居ない孤独な環境、ろくに話せもしないスペイン語、何の助けにもならないJICAに苦しみ、この地方特有の石灰質の水やサルサの辛さに腹を壊して体重を15kgも落としていました。

しかし、とてもシャイで、親切なマヤの末裔達に囲まれた生活が忘れられず、任期を終えてからも毎年のようにメキシコを訪れるようになり、その内に、あれほど苦しめられた辛さにもしだいに慣れ、寧ろ帰国するとあの辛さが恋しくなるようにさえなりました。その辛さこそがハバネロだったのです。

個人的に瓶入りサルサを買って帰り、日本で使っていると、辛い物好きの友人達も欲しがり、「買いたい」とさえ言い始めました。

そこでメーカーと連絡を取ってはみたものの、添加物がネックとなり、そのままでは輸入できない商品ばかりだと判りました。メーカーに対して日本向けに改良を求めても「日本だけの異常な規格に合わせるのは合理的ではない」という反応で、ハバネロの味を輸入するのは困難な話。

それでも諦め切れずにメリダの街を探し歩いていた2010年9月、ある店の棚に置かれた『イーク』商品を発見しました。

これまでのサルサではなく、食用油ベースだったことに加えてユニークなデザインも目新しかった為、数本を持ち帰り友人に食べさせたところ、辛いのが苦手という友人ですら「美味しい」と言ってくれたのです。私自身、是非輸入したいと思い、メーカーと連絡を取り始めたところ、これまでのサルサメーカーとは違い、対応を快諾してくれ、以来約一年半を掛けて連絡を取り合い、日本に輸入できる商品に改良することが出来ました。

『イーク・ハバネロオイル』はサルサに有りがちな酸味を全く含まない調味料であり、ハバネロのストレートな辛さをキャノーラ油が円やかに包むこの商品は今までに無かった味となっています。洋食の肉料理、魚料理は勿論、パスタ、サラダや中華、和食にも合う不思議なオイルはマヤ人に受け継がれた正に「秘伝」と言えるでしょう。新しい味との出会いと同時に、是非マヤ文明の奥深さをも感じていただけたなら幸いに思います。

デルマヤ物産専務取締役大川純
デルマヤ物産株式会社
代表取締役 大川純

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